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【カフネ】「本屋大賞」受賞の阿部暁子さん 知事に感謝の報告「岩手の皆さんの支えがあったから」 (岩手県)



全国の書店員が「いちばん売りたい本」を決める「本屋大賞」を受賞した、花巻市出身の作家、阿部暁子さんが9日、知事に受賞を報告しました。阿部さんは「岩手のみなさんの支えがあったから」と感謝を表しました。

阿部暁子さん(39)は、地元の報道陣の多さに驚きながら、受賞を報告しました。

阿部暁子さん
「私はずっと岩手に暮らしながら小説を書いてきたんですが(本屋大賞受賞は)岩手の皆さんのお支えがあってのことだと思っています」

ちょうど1か月前の4月9日。県内出身の作家として初めて阿部さんの小説「カフネ」が、「本屋大賞」を受賞すると、「カフネ」は増刷を繰り返し、9日現在で37万部を突破しました。

「カフネ」は愛する弟が亡くなり、悲しみに暮れていた主人公の女性が、弟の元恋人が勤める家事代行サービス会社「カフネ」を手伝いながら「食べること」を通して再生に向かう物語です。作中には、たくさんの料理が登場します。

阿部暁子さん
「歩いて5分くらいのスーパーに子どもと一緒に行ったら、本が並んでて、は!という感じでびっくりしました」

達増知事
「カフネを読めば(料理を)いろいろ作ってみようという気持ちになりましょうか、スーパーの売り上げも伸びるのでは」

阿部さん
「貢献できたらうれしいです」

阿部さんは、岩手で子育てをしながら執筆を続けています。

Q「新作だったりカフネの続編だったり、何か新しい動きはあるんでしょうか」
阿部暁子さん
「カフネのスピンオフの短編を書く書くと1年位前から言っていて、いまだに仕上がってないのですが、ちょっとずつ書いているので…、鋭意執筆中でございます」

いつかふるさと岩手を舞台にした作品も書いてみたいという阿部さんは、10日に盛岡市内で自身初のサイン会に臨みます。

(05/09 17:46 テレビ岩手)

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