■陸上・競歩元日本代表高橋英輝さんが高校教諭に リオと東京2大会連続五輪出場 岩手県久慈市(岩手県)
岩手県花巻市出身で、陸上・競歩の日本代表として活躍した高橋英輝さんがこの春、高校教諭として一歩を踏み出しました。決意を新たに生徒と向き合う姿を成田記者が取材しました。
生徒・澤口恵達さん
「以前からオリンピアンですごいということは知っていたので一目見て、『わぁ!かっけぇ』って思いましたね」
多くの生徒たちからひときわ注目を集めるのは…花巻市出身で陸上・競歩の元オリンピック選手、高橋英輝さん。
この春から県立久慈高校の教諭として奮闘しています。
高橋英輝さん
「生徒のみなさんもそうですし、先生たちにも支えられて、日々仕事ができているので、本当に感謝だなと思っています」
高橋さんは、20キロ競歩の日本代表として2016年のリオデジャネイロ、2021年の東京と、2大会連続でオリンピック出場を果たすなどトップ選手として活躍しました。
高橋英輝さん
「最後まで頑張れたのは周りの人たちのおかげです」
2024年6月に現役を引退。岩手大学の教育学部出身の高橋さんは、「人を支える仕事をしたい」とまず九戸村の小学校の講師として第二の人生、セカンドキャリアをスタートさせました。
赴任した初日には…
児童
「おお〜速い」
オリンピアンのすごさを披露。短い講師生活でしたが学びもありました。
高橋英輝さん
「たくさん一緒に遊んだりとか、時間を一緒に過ごしたりとかすると、親しみをもって接してくれるんだなというのが 感じたことなので、高校でも授業の時とか部活の時とか時間をかけるというところは意識したい」
現在、2年生のクラスの副担任を務めながら教壇に立つ高橋さん。担当する科目は英語です。
現役時代、海外に行くようになって興味が湧いてきたという英語。当時、英語をうまく話せなかった悔しさも糧に海外のニュースを見るなどして語学力を磨きました。
吹き出る汗は、仕事にかける情熱の現れ。生徒たちも信頼を寄せています。
生徒・中平洸(こう)さん
「とても分かりやすくて、細かいところまで詳しく説明してくれるので、とても勉強になっています」
生徒・滝澤光来(きらら)さん
「コミュニケーションを大切にして場を盛り上げようとしてくれるところがすごく楽しいです。これからも一緒に授業を楽しんでいきたいです」
そして、目を輝かせているのは陸上競技部の部員たちです。世界の舞台で戦った高橋さんからの指導に胸を躍らせています。
皀(さいかち)奏良(そら)さん
「すごい先生のもとでやれるのでワクワクしました。そういう環境の中で成長していけたらと思っています」
三上真奈さん
「個人種目なのでやっぱり1人でやっているとつらくなってきたりするところもあるだろうし、メンタル面の話とかを伺ってみたいなと」
英語と陸上競技をより専門的に指導したいと選んだこの道。現役時代にも負けない力強い一歩を踏み出しました。
高橋英輝さん
「本当に日々授業とかいろいろな仕事で手いっぱいなんですけど、そういったところも楽しみながらいろいろな人に支えてもらっているので、いつか自分が支えるぞという気持ちでどんどん力をつけて頑張っていきたいと思います」
(05/12 18:21 テレビ岩手)
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