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【県内初】AI(人工知能)搭載カメラが交通誘導 工事現場の片側交互通行路で稼働開始 警備員不足などの課題に対応(岩手県)



金ケ崎町の工事現場で、AI=人工知能を搭載したカメラによる交通誘導が8日始まりました。岩手県内での本格的な導入はこれが初めてで、警備員の人手不足といった課題への対応を目指しています。

成田記者
「こちらがAIを搭載した交通誘導警備システムです。大きなポイントの1つはカメラです」

AIを活用した交通誘導が始まったのは、金ケ崎町の県道上にある「川目橋」の工事現場です。盛岡市の建設会社が設置しました。県内での本格的な導入は、これが初めてだということです。

タカヤ・千葉雅司さん
「車両を画像で解析してAIが交通誘導を促すというシステムです」

仕組みはこうです。片側1車線の道路を車両が交互に通行する状況で、AIを搭載したカメラが車の数や種類を解析。車両の多い方の通行時間を長くすることで渋滞の発生を防ぐほか、事故の防止などにもつながります。

全国警備業協会によりますと、全国の警備員の数は、ここ数年横ばいの状態が続いていますが、「交通誘導」の仕事は、屋外での過酷な労働環境から避けられる傾向にあり、人手不足が課題になっています。

今回の工事現場では通常、警備員が3人必要ですが、システムの導入により、カメラを管理する1人で対応できるということです。

タカヤ・千葉雅司さん
「警備業界も建設業界も人手不足というのが結構、懸念されているというかありまして」「DXという力を使って」「生産性を向上していったり、残業時間の短縮とかそういうところにも助けになればいいのかなというふうに思っています」

こちらの現場では、工事が終わる6月20日までAIを活用した交通誘導を行う予定で、会社は今後も橋の工事現場を中心にシステムを活用していくということです。

(05/08 18:27 テレビ岩手)

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