NNNニュース

実際の音声データ公開「ニセ電話詐欺」の手口とは?県内でも警察官を装う詐欺被害が急増 《長崎》(長崎県)




県内のニセ電話詐欺の被害件数を見ていきます。



今年3月現在の認知件数は、去年と同じ時期に比べ21件多い「51件」。被害総額は、1億2135万円あまりです。

中でも今年に入って急増しているのが、“警察官を装って” お金を振り込ませる手口です。


去年の同じ時期より11件多い「13件」で、被害額は全体の7割近くを占める8135万円に上っています。

こうしたなか県警は、ニセ電話詐欺の実際の音声データを公開しました。



▽20代女性にかかったニセ電話詐欺のやりとり(実際の音声データより)


(警察官を名乗る男)
「私、警視庁捜査2課のシライシと申します。今、お電話大丈夫でしょうか」

先月18日、県内の20代の女性のスマートフォンにかかってきた電話。


(警察官を名乗る男)
「岐阜県警からの捜査協力要請などを受けておりまして、連絡しておるんですけど、事件のことで詳しくお話のほう聞きたいので、岐阜県警まで出向くことは可能でしょうか」

(20代女性)
「何のことがわからないんですけど」

女性の返答に対し、警察官を名乗る男は…。


(警察官を名乗る男)
「岐阜県の事件と聞いてですね、何か心当たりというのはないですか」

女性が不安になるような言葉を投げかけてきました。

しかし…。

(20代女性)
「父が警察官なので、聞いてみていいですか」

女性の父親は、佐世保市の早岐警察署の警察官でした。

(警察官を名乗る男)
「事件の管轄が違うので、情報共有等はしていないんですよ」

(20代女性)
「大丈夫です。父に代わります」

そう告げてみると、男は一方的に電話を切りました。

女性はこの電話を詐欺の手口と見抜いて、通話を録音していたそうです。

(県警生活安全企画課 坂本 卓也 調査官)
「昨年の後半くらいから全国的に急増している。偽造した番号、実在する県警本部や、警察署の “0110” という番号を表示させて、携帯に電話している。かかってきた方としては、出たら警察官を名乗るので、そこで信じてしまうという悪質巧妙化している傾向がある」


県警は、被害を防ぐために下記の内容を呼び掛けています。

▼携帯電話や固定電話の非通知着信を拒否するサービスを利用すること

▼電話の相手が警察官や官公庁、実在する企業を名乗ったとしても、お金を請求する話になった場合は、一旦 電話を切って110番通報する

(05/07 19:40 長崎国際テレビ)

TOP

Copyright(C)NNN(Nippon News Network)