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最新鋭ステルス戦闘機F35Cが初展示・岩国基地に13万人が訪れた日米親善デー/東アジア最大級のアメリカ軍基地(山口県)



4日、約13万人が訪れた日米親善デー。去年11月に国内で初めて岩国基地に配備された戦闘機やオスプレイが展示飛行を行うなど変化を続ける岩国基地の新たな航空戦力が姿を見せました。

年に一度、アメリカ軍岩国基地を一般に開放する日米親善デー。絶好の航空祭日和、4連休の中日ということもあり多くの航空ファンや家族連れでにぎわいました。

(来場者は)
「ことしで2回目。生で飛んでいる飛行機が近くで見られるので来ました」
「戦闘機やっぱかっこいい。速いやつカッケェって思う」
「こうやって年1回のイベントに参加できるのはとてもいい機会だと思う」

海上自衛隊小月基地のアクロバット飛行チーム=ホワイトアローズが初登場。鮮やかな編隊飛行や華麗な操縦テクニックで観客を沸かせました。

約120機の米軍機を抱えるアメリカ軍岩国基地。この1年、その航空戦力には様々な変化がありました。去年11月に国内では初めて岩国基地に配備されたアメリカ海軍の最新鋭ステルス戦闘機=F35Cです。岩国には14機程度が配備されています。

日米親善デーでの展示ももちろん初めてで、同じ海軍の部隊と大きな編隊を組んで飛ぶ姿が見られました。

そのF35Cと同じく去年11月に配備されたのがアメリカ海軍のオスプレイ=CMV22です。岩国には4機程度が配備されていますがその安全性には懸念の声もあがっています。

2023年11月に岩国基地を離陸したアメリカ空軍のオスプレイが鹿児島県の屋久島沖で墜落。その後も度々、飛行停止の措置が取られるなどしています。

日米親善デーを巡っては2つの市民団体などが、オスプレイの飛行中止をアメリカ軍に求めるよう市に要望していました。一方、先月7日、オスプレイの安全性について問われたアメリカ軍岩国基地司令のラスノック大佐は。

(米海兵隊岩国航空基地司令 リチャード・M・ラスノック大佐)
「オスプレイは統計的に最も安全な航空機のひとつ。このイベントでオスプレイを飛ばすことに問題はない。なぜならオスプレイは安全であり何度もそれを実証してきたからです」

会場では陸上自衛隊のオスプレイ=V-22もアメリカ海軍のオスプレイと並べて地上に展示されました。

基地機能の強化に反対する市民団体=瀬戸内ネットの久米慶典共同代表は岩国基地の変化に危機感を持ってもらいたいと話します。

(瀬戸内ネット 久米慶典共同代表)
「飛行機の数も増えたけど、様々な戦力、出撃拠点能力が一層高まっていると感じている。岩国基地が戦争につながっていると認識してもらいたい」

(米海兵隊岩国航空基地司令 リチャード・M・ラスノック大佐)
「ここでF35Cやオスプレイのデモンストレーションを行えることで航空機を普段どのような人が操縦しているか、地域住民に理解してもらう助けになる」

変化を続ける東アジア最大級のアメリカ軍基地。訪れた13万人の目にはどう映ったでしょうか。

(05/05 19:40 山口放送)

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