■渋滞対策の運賃半額パス「年間約2億4千万円の効果」実証実験の結果発表(熊本県)
渋滞緩和のため去年10月からことし2月まで実証実験が行われた「渋滞なくそう!半額パス」。オフピーク時の路線バスなどを半額で利用できるものですが、12日に「公共交通の潜在能力を十分に発揮できた」との結果が発表されました。
バス会社と熊本県、熊本市で運営している共同経営推進室は12日、「渋滞なくそう!半額パス」の実証実験の結果を発表しました。半額パスは公共交通の利用を促進して渋滞緩和につなげようと、平日午前9時以降に降りる長洲町と産山村を除く県内の路線バスと、熊本市電、熊本電鉄の運賃を半額で利用できるようにしたもので、去年10月からことし2月までの5か月間、実証実験が行われました。半額にした運賃の残りは県と熊本市の補助金で補いました。
共同経営推進室によりますと、半額パスの販売数は8034枚で、期間中に延べ約66万7千回利用されました。そのうち約15%が交通手段を車から公共交通機関に変えたということです。これは、車の通行が1日当たり約673台減ったと想定され、時間短縮などにより年間約2億4千万円の効果が推計されるということです。
■九州産交バス 共同経営推進室・今釜卓哉課長
「渋滞が減ったり、買い物に皆さんお出かけにいただいたので本来の公共交通の役割、潜在的な能力を十分に発揮できたかなと思う」
共同経営推進室は今後、今回の結果を周知し公共交通の利用を促していきたいと話しています。
(05/12 18:51 熊本県民テレビ)
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