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「影響もろに受けている」ふるさと納税 返礼品のコメ在庫切れの自治体も(熊本県)



コメの価格高騰の影響はふるさと納税にも出ています。

阿蘇地方で最盛期を迎えている田植え。長崎孝司さんの田んぼでもコシヒカリの苗が次々に植えられていました。農家にとっても心配なのがコメの価格高騰です。


■コメ農家・長崎孝司さん
「これ以上高くなるとなかなか消費者の方も買いにくいのであまり高くならないように適正な価格を国にはお願いしたい」


価格高騰の影響はこんなところにも。ふるさと納税です。地元で収穫したコメを「ふるさと納税」の返礼品にしている阿蘇市では去年コメ不足が報じられた頃からコメを返礼品とする寄付が急増。2023年度は226件だった寄付が昨年度は倍以上の552件に増え、一時品切れに…。


■阿蘇市まちづくり課・井竿雄一朗さん
「去年末の(寄付の)駆け込みの時期で全部なくなってしまいましたのでそこから4月末まではずっと(受付を)停止していた。一般の市場と同じく需要が上がればふるさと納税でも需要が上がるのでそのまま影響をもろに受けている状況」

現在は、ゴールデンウィーク前に追加で確保できた分で対応しています。



コメの返礼品の人気上昇は他の自治体でもみられます。夏に収穫が始まる早期米を返礼品にしている天草市。去年3月の申し込みは14件でしたがことしは256件と約18倍に。金額も33万円から980万円と約30倍となりました。

一方で山都町では、4月の中頃にコメの在庫がなくなったとして現在も返礼品の受付を停止しています。例年は秋の新米の先行予約を受け付けますがことしは出すかどうかも含め未定だということです。ふるさと納税にも広がるコメの価格高騰の影響はいつまで続くのでしょうか。


(05/07 19:01 熊本県民テレビ)

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