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入学したばかりの小1女児がはねられ死亡「魔の7歳」ドライバーに大切な意識は?(熊本県)



菊陽町で10日、小学1年の女の子が車にはねられ亡くなりました。新学期から1か月、行動範囲が広がる子どもたちを守るために、ドライバーはどんな意識を持つことが大切なのでしょうか。


現場は中央線や横断歩道のない幅4メートルほどの町道。10日午後5時半過ぎ、道路を直進していた乗用車が横断していた近くに住む小学1年の立石咲良さん(6)をはねました。立石さんは頭を強く打ち、意識不明の重体で病院に運ばれましたが、約1時間後に亡くなりました。

警察は、車を運転していた近くに住む、会社員の清田隆誠容疑者(29)を現行犯逮捕。調べに対し「事故を起こしたことは間違いない」と容疑を認めているということです。警察は容疑を過失運転致死に切り替えて事故の状況を詳しく調べています。


警察庁がまとめた過去5年間、歩行中に起きた交通事故での死傷者の数は3436人です。最も多いのが小学1年と2年にあたる「7歳」。事故に遭いやすい年齢から「魔の7歳」ともいわれます。専門家は交通量の多い大きな通りよりも、道幅の狭い生活道路の方が交通事故のリスクが高いと指摘します。


■金沢大学融合研究域・藤生慎教授(交通計画が専門)
「細い住宅街の生活道路、もしくは生活道路よりも細いところというのは、子どもたちにとってみたら本当にひょいと出られるような、らくに出られるようなとこなんですね。そこに車が走ってきてぶつかるっていう、そういうところなので、熊本もそういう細い路地って非常に危ないなと思うんですよね」

行動範囲が広がる小学1年生。ドライバーに対して「もしかしたら」子どもが飛び出してくる「かもしれない」という意識を持つよう呼びかけています。

事故を受けて女の子が通っていた小学校は、町や教育委員会と連携してスクールカウンセラー2人を学校に配置し、児童の心のケアや交通安全の指導を強化する方針です。


(05/12 18:49 熊本県民テレビ)

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