2010年4月25日() 放送

古代ローマ帝国の遺産
〜青森県立美術館

 古代ローマ帝国は紀元前27年からおよそ300年にわたって繁栄を誇り、一時はヨーロッパ全土を支配しました。そこには高度に整備された生活環境や公共浴場や劇場を楽しむことができる都市生活がありました。この時代の数々の肖像彫刻やフレスコ画、装飾用品や生活備品からはそこに生きた人々の暮らしの驚くべき豊かさが伝わってきます。今日の活彩あおもりは青森県立美術館で開催されている「古代ローマ帝国の遺産−栄光の都ローマと悲劇の街ポンペイ」を紹介します。

 古代ローマ帝国では皇帝をはじめとして有力な人々が多くの肖像彫刻を残しました。
 こちらはアウグストゥスの皇帝坐像。

 皇帝になる前のまだオクタビアヌスと言っていた頃のアウグストゥス。

 アウグストゥスが皇帝になったことでローマの町は大きく変わりました。代表的な造営事業に「アウグストゥス広場の建設」があります。今回、アウグストゥス広場から出土した作品群も展示しています。
 神殿の屋上の端に飾られていた黄金の女神像の足の部分を展示しています。この像の背たけは少なくとも3メートルはあったと推定されています。

 「アレッツォのミネルウァ」は16世紀、イタリア中部トスカーナ州のアレッツォで出土しました。ミネルウァは戦争の神で、ギリシャ神話では「アテナ」という名前でよばれています。戦争の女神のため、通常完全武装した姿で表されます。

 様々な「フラスコ画」を展示しています。

 ローマ人のリゾート地として栄え、紀元79年にヴェスヴィオ火山の噴火による火山灰に埋もれた街「ポンペイ」の出土品を展示しています。

 ポンペイを埋没させた79年の噴火ではなく、472年の噴火によって埋没し、主に200年頃に東京大学発掘調査団によって発掘された出土品も展示されています。
 こちらは台座に直立した状態で発掘された「ペプロスを着た女性」。

 ローマ人は「ローマ人ほど水を得るための努力を惜しまなかった人達はいない」と言われるくらい、ふんだんに水を利用していました。そのことを表わす様々なものが出土しています。

 アウグストゥス帝の時代には貨幣制度が統一されました。デナリウス銀貨・アウレリス金貨などを展示しており、特殊なミラーを使って裏面も見えるようにしています。

 真珠母貝とエメラルドを使った金の首輪など、宝飾品は目を見張るものばかりです。

 今回の展示会ではボランティアによる「展示解説ツアーを」行っています。昨年11月から5か月間、出品作について学んだボランティアの方の解説を聞きながら鑑賞できます。

【ボランティアによる展示解説ツアー】
 月曜〜金曜     : 午後2時〜
 土曜・日曜・祝日  : 午前11時〜、午後2時〜

 イタリアに行かなければ通常見られないような貴重な作品群が一堂に会しています。ぜひ、多くの方々にご覧になっていただきたいと思っています。

【お問い合わせ】
 TEL 017-783-3000
 青森県立美術館



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