2010年1月24日() 放送

青森県立郷土館
民族芸能特別公演

 青森県内にはたくさんの民俗芸能がありますが、青森県立郷土館で1月26日から31日まで「民俗芸能特別公演」が開催され、期間中は全部で13の民俗芸能を生で鑑賞することができます。今日の活彩あおもりは参加する団体の中からいくつかを紹介します。

 青森県は津軽・南部・下北の三地域に分けられ、それぞれ異なる自然条件や歴史のなかで独特の文化と民俗が形成されてきました。それは各地域で伝承されてきた民俗芸能を見ても分かります。
 例えば南部地方から下北地方は下北の能舞や切田神楽、法霊神楽、岡三沢神楽などの山伏が関係した神楽が多く、現在も正月元日の門打ちと権現舞で悪魔払いをし、暮らしの安全を祈ります。

 また小正月に豊作を祈る芸能として、美しい烏帽子をかぶった太夫たちが舞うえんぶりや下北のもちつき踊が伝承されてきました。
 そして下北では能舞のほかに上方から伝わった歌舞伎が残されています。
 一方、津軽では各地区で獅子踊りが伝承され、18世紀に藩の命で上方から教わった津軽神楽が神職によって継承されています。

 1月9日、東通村で郷土芸能保存連合会による発表会が行われました。青森県無形民俗文化財に指定された東通の獅子舞。国の重要無形民俗文化財に指定された下北の能舞。青森県無形民俗文化財に指定された東通神楽など、青森県立郷土館で開催される「民俗芸能特別公演」に出演する団体もこの発表会に参加していました。

 東通村の獅子舞は岩手県北から青森県南地方一帯でみられる山伏神楽と同じものであり、袰部地区と入口地区で伝承しています。能舞と同じような山伏の芸能ということから、能舞の1つと思われがちですが、舞や拍子など全く違っています。平成3年に県の無形民俗文化財に指定されています。

 蒲野沢青年会による下北の能舞は語りもの舞などの中世芸能の姿をよく残している修験能の典型だといわれます。東通村には15世紀末に目名不動院によって伝えられ、能舞と呼ばれました。目名不動院が中心となって継承し、今では村内14の集落で伝えています。平成元年に国の重要無形民俗文化財の指定を受けています。

 東通村目名地区には大神楽伝説があり、いつの頃か明らかではありませんが、目名権太夫が伝えたことから始まったと言われています。かつて南部藩領内に広く流行した大神楽も今日では伝承しているところが極めて少なくなり、貴重なものとなっています。昭和55年に青森県無形民俗文化財に指定されています。

 今日紹介した団体をはじめ、民俗芸能特別公演は6日間で14団体が出演します。
 26日は津軽三味線と三沢市の岡三沢神楽、27日は津軽神楽と津軽の獅子踊、28日は津軽の獅子踊とおしら祭文、29日は佐井村の福浦の歌舞伎と十和田市の南部切田神楽、30日は東通のもちつき踊、さらに今日紹介した東通の獅子舞と東通神楽、そして下北の能舞、31日は八戸えんぶりと法霊神楽です。



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