2009年11月15日() 放送

広がれ!
りんごの可能性

 日本一のりんごの生産地、青森にはりんごを使った加工品が沢山あります。そこで今日の活彩あおもりはりんごの加工品と加工に適した新しい品種を紹介します。

 青森りんごの収穫量はおよそ45万トン。そのおよそ15%が加工品に使われています。主な種類は果汁が圧倒的に多く、そのほかに缶詰・ボイルジャム・果実酒・スナック菓子などがあります。

 鰺ヶ沢町の「白神アグリサービス」では「干しりんご」を手作業で生産しています。地元で獲れたりんごの皮をむき、芯を取って八つ切りにします。その後3〜4日かけて乾燥させて出来上がりです。生のりんごと比べると形は変わっていますが、りんごの風味はそのまま生かされています。

 干しりんごは元々岩手県で郷土食として食べられてきました。しかし青森県産のりんごで作ってほしいという声があり、商品化されました。ふじ・紅玉・ジョナゴールド・王林などの品種を使っています。昨年の冬から本格的な生産に乗り出し、1日に10〜20kgを生産しています。

 りんごは品種によって甘さや酸味、歯ざわりのほか、加熱した場合の特性も違います。料理や加工によって品種を使い分けることができるのもりんごのメリットです。
 独立行政法人「青森県産業技術センターりんご研究所」では、これまでたくさんの品種が開発されてきました。この「千雪」もその一つです。

 りんごは切ってから時間が経つと色が変わってしまいます。ところがこの「千雪」は時間が経ってもほとんど色が変わりません。味は王林に近く、ふじよりも甘みがあるのが特徴です。

 五所川原市では加工品にぴったりで、少し変わったりんごが栽培されています。この「赤〜いりんご 御所川原」は五所川原市だけで栽培されています。苗木も五所川原市外には持ち出せないことから、まさに五所川原市だけでお目にかかれるりんごです。

 観光客が多く訪れる立佞武多の館では「御所川原」の加工品がお土産品として販売されています。赤い果肉という特徴を生かした商品はどれも人気が高く、県外からの問い合わせも多いそうです。
 平成15年からは「御所川原」の増産計画を立て、生産量の拡大を図っています。りんごの加工品は町おこしにもつながっています。

 りんごの品種は異なる品種を交配することによって生み出されます。その研究をしているのが弘前大学藤崎農場です。この「紅の夢」もこちらで開発され、果肉が赤く加工に適した品種です。
 この「紅の夢」のように1つの品種が出来るまでには多くの掛け合わせが試され、その中で品種として世に出るものはほんの一握りです。

 新しい品種がどんどん作られるように、りんご産業には無限の可能性が秘められています。
 県ではいろいろな加工の用途に合わせた、加工適正の高い品種の生産拡大を図っていきたいと考えています。また、りんごジュースを生産する過程で出る絞りかすの有効活用を図っていきたいと考えています。


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