2009年10月25日() 放送

特別展
北海道・北東北の縄文

 世界遺産登録を目指す「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」。青森県内の8遺跡を含めた15の縄文遺跡は当時の生活の実態を表し、出土品は縄文文化を今に伝える非常に価値のあるものです。そこで今日の活彩あおもりは青森県立郷土館で開催中の「特別展 北海道・北東北の縄文」を紹介します。

 11月23日まで開催される今回の特別展は、世界遺産登録を目指す「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」が今年1月、ユネスコの「世界遺産暫定一覧表」に記載されたことを記念して開催されています。今回の特別展ではおよそ500点の出土品を展示しています。県内の遺跡を中心に北海道や岩手県、秋田県の遺跡からの出土品も展示し、縄文時代の社会や交流、人々の暮らしと精神を紹介しています。

 海と生活との関わりを示すものとして展示しているのが「三内丸山遺跡」から出土したシャコ。そして七戸町の「二ツ森貝塚」から見つかったカキの貝殻です。30cmを超える大きさは当時の海の豊かさを物語っているようです。
 このカキの貝殻が見つかった「二ツ森貝塚」は七戸町の小川原湖近くにあります。多くの竪穴住居跡のほか、ヤマトシジミ・ハマグリなど大量の貝殻、魚や獣の骨、土器や石器がたくさん出土しています。

 こちらの石刀は柄頭や刃の部分に美しい模様が彫刻されています。祭りなどの特別な時に使われたものと考えられています。

 こちらは手形や足形がついた土製品。縄文時代の人々の祈りの気持ちが伝わってきます。

 こちらの「赤漆塗り飾り太刀」は3000年の時を超えても漆の鮮やかな色が残っています。漆塗りに必要な高度な技術が縄文時代には完成していたことがわかります。
 この飾り太刀が見つかった「是川遺跡」は八戸市の南東部、新井田川沿いに広がる縄文遺跡です。遺跡からは木の器に赤漆を塗ったものや、櫛・腕輪・耳飾りなどの装身具のほか、漆をこす為に使われた布なども出土しています。

 漆塗りの器はつがる市の「亀ヶ岡遺跡」からも出土しています。
 こちらの器が見つかった「亀ヶ岡遺跡」は津軽平野の北側、屏風山沿いにあります。東北地方縄文時代晩期の文化を指す「亀ヶ岡文化」の名称の由来にもなった遺跡です。

 青森市の「三内丸山遺跡」から出土したヒスイ。
 「三内丸山遺跡」は今からおよそ5500年前から4000年前までの間、人々が定住生活を営んでいた日本最大級の集落跡です。巨大な六本柱の建物跡や長さ約32mの大型たて穴住居跡が見つかり、当時の環境や人々の生活の様子がわかってきています。

 青森市の「小牧野遺跡」からは三角形の岩版が見つかっています。色をつけたものと、線の模様がついたものがあり、祭りの時に使われたものと考えられています。
 「小牧野遺跡」からは縄文時代後期、今からおよそ4000年前の石を円形に並べた「ストーンサークル」が見つかっています。石の数はおよそ2900個、重さにして30トンもあります。この「ストーンサークル」は四重の円を構成しており、最も外側のものは直径55メートルあります。

 今回の特別展では世界遺産の概要を紹介したパネルも展示しています。さらに11月8日には記念講演会も開催されます。場所は青森県総合社会教育センターで、入場は無料です。

【申し込み・お問い合わせ】
青森県立郷土館
TEL 017-777-1585


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