2009年7月12日() 放送

専門高校ミリオンプロジェクト

 今日の活彩あおもりは「専門高校ミリオンプロジェクト推進事業」を紹介します。

 県では学校の枠を超えて連携を図ることで、専門性を高めながら他の分野を学び、融合するという新たなシステム作りを目指しています。
 「専門高校ミリオンプロジェクト」は専門高校同士が連携して1つのテーマについて研究します。現在は4つのチームがプロジェクトに取り組んでいます。
 百石高校と三本木農業高校が取り組んでいるのは県産の米粉を使って、パンを作るというもの。

 名久井農業高校と八戸水産高校はサバだしを使った味噌作りに取り組んでいます。
 各チームは昨年からプロジェクトを始め、今年度末に研究をまとめることになっています。

 青森工業高校と三本木農業高校はバイオディーゼル燃料・BDFの製造について研究しています。BDFは家庭から出る天ぷら油などの廃油から作った燃料で、環境にも優しいことから今注目されています。

 この日は三本木農業高校の生徒たちが青森工業高校を訪れました。燃料の精製を担当しているのが三本木農業高校です。
 BDFは使い終わった天ぷら油などの廃油とエタノール、そして水酸化ナトリウムなどの化学薬品から作ります。しかし三本木農業高校は水酸化ナトリウムの代わりにホタテ貝殻の粉末を使っています。ホタテ貝殻の有効利用はもちろん、危険な化学薬品を使わなくて済むというメリットもあります。

 BDFには大量生産できないという課題があります。そこで青森工業高校が製作したのが「かくはん機」です。まだ試作段階ですが、これが成功すれば大量生産に一歩近づきます。
 両校の生徒たちが顔を合わせる機会はなかなかありません。しかしそれぞれの得意分野を活かしながら、みんなで1つの研究を進めています。学校の枠を超えて1つの研究をし、互いに刺激を受けることがミリオンプロジェクトの狙いでもあります。

 木造高校・五所川原農林高校・五所川原工業高校が作っているのはつがるロマンの卓上栽培キット「ロマンくん」。バケツに稲を植えて、お米が採れるまで栽培するというものです。

 このプロジェクトでは木造高校がデザインや販売戦略を担当しています。そのために稲の栽培や特許の取得など、商品化に必要なことを学んできました。そして五所川原農林高校が土や肥料を準備し、五所川原工業高校が精米機を作りました。
 この日は木造高校と五所川原農林高校の生徒が精米機の試作機をテストしてみました。この精米機、実は市販のコーヒーミルを改造して作ったものです。

 ロマンくんの市販化という同じ目標に向かって協力し合っている皆さん。その中で今年は木造高校の生徒たちが五所川原農林高校で田植え体験をするなど交流も深めています。
 現在進んでいる4つのプロジェクトは実用化に向け、これからも研究が続けられていきます。


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