2009年3月1日(
日
) 放送
津軽塗の新しい風
津軽うるおい椀
300年以上の歴史を誇る津軽塗は長い年月を超え、今もなお愛され続けています。近年ではその伝統を守りつつ、新たな試みを始めています。今日の活彩あおもりは津軽塗の新製品「津軽うるおい椀」を紹介します。
青森県を代表する漆器「津軽塗」は江戸時代にその起源を持ち、現在国の指定を受けている伝統工芸品です。およそ50の工程を経て作り上げる津軽塗はお椀や箸、テーブルなどにその模様が施され、私たちの生活において幅広く愛されてきました。
新たな消費者層を獲得するために昨年11月、女性をターゲットにした新製品第1弾を開発しました。それが「津軽うるおい椀」です。
平成19年11月に設立した組織「津軽塗新定番商品検討委員会」などが母体となり、開発しました。
「津軽うるおい椀」は口径10cm・高さ6.5cmで、全てこのサイズで統一されています。形は羽反型と京型の2種類あります。
「津軽うるおい椀」を女性向けの汁椀として、煮物・おひたし等の小鉢として、アイスクリーム・あんみつ等のデザートカップとして提案したいと考えています。またお子様やお年寄り向けに、洋食用にスープ椀やフィンガーボウルとしても提案したいと考えています。
「津軽うるおい椀」は20人以上の職人でおよそ80種類のデザインを手掛けました。決められた形やサイズのものを各職人が作るということは津軽塗の長い歴史の中でも初めてのことです。
「津軽うるおい椀」は国内外の食器を一堂に集めた「テーブルウェアフェスティバル」に出展されました。「形が丁度いい」「かわいい」などと評判でした。またメタボを気にする男性が「減塩に丁度いい」と購入していました。
「津軽うるおい椀」は津軽塗の長い歴史において新たな風を起こしました。この津軽うるおい椀を皮切りに今後も津軽塗産業を盛り上げていくよう展開していきます。
検討委員会では工程の簡略化に取り組んでいます。研ぎ出し用の簡単な型や、研ぎ出しをしない「津軽漆」という商品を開発しています。色漆を塗り重ねた状態で仕上げた作品も県工業振興課、弘前・八戸の工業総合研究センターの協力を得て開発していきます。
津軽塗を消費者により理解してもらうために工程をわかりやすく説明した「工程板」を作りました。津軽塗が出来るまでの工程が一目で分かり、PRに一役買っています。また、工程を説明したカードやシールも作りました。
テーブルウェアフェスティバルでは津軽塗とほかの工芸品とのコラボレーション作品や、食育の観点で幼い頃から津軽塗に親しんでもらおうという企画も進んでいます。手に馴染み親しみやすい「津軽うるおい椀」をご家庭やお店で使って津軽塗に触れてみてください。
【お問い合わせ】
県工業振興課 TEL 017-734-9381