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番組審議会とは

放送法に基づき、放送番組の適正を図るために外部有識者の声を聴く場として設置しています。
主な役割は、

・放送番組の適正を図るため必要な事項を審議する、
・放送局に対して意見を述べる

ことなどとなっており、番組審議会が取りまとめた「答申」や「意見」は放送局がこれを尊重して必要な措置を講じます。
また具体的な番組の視聴・聴取も行われ、放送局はその議論や意見交換を次の番組作りに役立てています。

審議委員名


委員長    磯 山 隆 幸(写真家)
坂 本   徹(NPO法人日本人財発掘育成協会理事長)
八木橋 俊 夫(陸奥新報社 常務取締役 営業局長)
川 嶋 大 史(つがる市観光物産協会 会長)
平 間 恵 美(NPO法人はちのへ未来ネット 代表理事)
平 野 陽 児(東奥日報社 デジタル局次長)
上 村 鮎 子(十和田乗馬倶楽部 代表取締役)
粒 来 和 成(デーリー東北新聞社 編集局報道本部長)
     




第633回番組審議会

青森放送では、6月に第633回番組審議会をリモート形式で開催し、委員8人、社側7人が出席、テレビ番組「日本のチカラ 歌う葬儀屋さん~下北半島でつなぎう命~」(5月2日放送)について審議しました。

【番組内容】
むつ市のローカル歌手・メンソーレ川端、本名・川端拓二さん50歳。真っ赤なジャケットに濃いメイク、鋭い目力が特徴で、むつ市や周辺市町村で人気と知名度がじわじわと上昇中です。活動を始めたのは45歳の時、地元のイベントや結婚披露宴のステージ、スーパーマーケットでのライブ、施設への慰問活動を続けています。川端さんの本業は葬祭業。ステージと葬儀という、二つの顔を持ちます。活動を始めたばかりの頃は「馬鹿なことをするな」、「こんな葬儀屋には頼まない」と言われることもあったそうです。それでも活動を続けるにつれ、変わり者を見るようだった地域の目も変わり、ファンや協力者が増えています。川端さんの原点は58歳で亡くなった母の存在です。葬儀屋という仕事に誇りを持てるようになり、人のつながりを次の世代へ残していく大切さを学んだといいます。人の死に触れる機会が多い葬祭業だからこそ見えてきた人生観。「赤ちゃんから高齢の方まで亡くなる場面を見てきた。生きたくても生きられない方、志半ばで亡くなる方も。だから毎日を一生懸命生きる、悔いが残らないように生きることが、生きている人の使命だと思う」と話します。仕事も歌手活動も全力で取り組む川端さん。子どもたちからは「全然家にいない」と厳しく指摘され、珍しく親子で出かけた夜も葬儀以来の電話が鳴ります。依頼されたのは「メンソーレ川端」だからこそできる葬儀のかたちでした。本州最果ての下北半島という地で、自らの命を燃やしながら次の世代へ思いをつないでいく男性の姿を見つめました。


審議委員からの感想・意見

  • 主人公のエネルギッシュな活動ぶりと仕事への信念に力強さを感じた、勇気と元気をもらえる秀逸な作品だ。
  • 6か月間の密着取材により、主人公の生きざまを浮き彫りにしていた。重厚感のあるすばらしい番組だった。
  • 主人公の話や思いをもっと掘り下げてほしかった。盛りだくさんの構成だったが全体として単調な印象を受けた。
  • なぜ芸名が沖縄言葉の「メンソーレ」 なのか、由来にふれてほしかった、最後まで分からず消化不良だった。
  • テーマの根底にある死生観を、重くならない表現で伝えようとする工夫が感じられた。
  • 自分の人生を懸命に駆けている姿が伝わってきてよかった。周囲の人たちとの関係性もすてきだと感じた。
  • 遺族の求めに応えて歌う葬儀の場面に涙がにじんだ。歌が番組全体のアクセントになっていた。
  • 歌手と葬祭業という二つの顔を対照的に描くあまり、一生懸命に生きるという番組のテーマが伝わりにくかったのではないか。
  • 散漫な印象が残った。下北の風土、下北の香りをもっと感じたかった。